09/18/2026
やや強気
不動産セレクト・セクターSPDRファンド
やや強気
原油と金利がピークを打つことが前提だが金利上昇で最も水準を切り下げた分野として第4四半期の相対優位を見込む

利上げの翌日、株も債券も買われた。反発が続くかは原油と金利しだい

Main Imageローレンス・ フラーローレンス・ フラー
記事要約

    ■利上げの翌日に株と債券がそろって買われた
    主要指数は6週間ぶりの上昇幅となり、10年債利回りは5%を割って4.95%で引けました。原油も下落し、インフレへの警戒がやや和らいでいます。

    ■労働市場の底堅さがFRBに時間的猶予を与えている
    極めて強い小売売上高に続き、週次の新規失業保険申請件数が19万6,000件と過去1年で3番目に少ない水準まで低下しました。

    ■9月の5%の調整は例年どおりで、底かどうかは原油と金利しだい
    均等加重のS&P500は高値から5%下げていますが、これは最もパフォーマンスの悪い月に典型的な動きだと整理しています。一方で50日移動平均線を上回る銘柄の比率は31%まで低下しており、内部はまだ傷んでいます。

    ■反発が続けば、金利感応度の高い分野に巻き戻しの余地が残る
    不動産・公益事業・一般消費財の3セクターは、原油と金利がピークを打ったという前提のもとで第4四半期に市場平均を上回ると見ています。

この記事は約 6 分で読むことができます。(記事文字数:約 3,000 文字)

一日遅れの反応でした。FRBが政策金利を0.25%引き上げたあと、株式と債券がそろって買われています。主要指数は6週間ぶりの大きさとなる上昇を記録し、10年債利回りは5%を割り込んで4.95%で引けました。原油も下落し、インフレへの警戒がいくらか和らいでいます。

中央銀行が物価の安定という使命を果たせる——投資家はその確信を取り戻しつつあるように見えます。足元の経済指標の強さは、FRBにそのための時間的猶予を与えたということでもあります。

S&P500・NASDAQ・ダウ平均のザラ場推移(9月17日)

(出典: Finviz)


市場はFRBを信じ直した

S&P500(SPY)は1.14%、NASDAQ(QQQ)は1.69%、ダウ平均(DIA)は0.61%の上昇でした。S&P500にとっては8月上旬以来の大きさです。

きっかけは指標の強さにもあります。極めて強い小売売上高が発表された翌日、週次の新規失業保険申請件数が19万6,000件まで減少しました。過去1年で3番目に少ない水準です。労働市場が崩れていないことを示す数字が、続けて2本出てきたことになります。


新規失業保険申請件数の見方


【補足】週次の新規失業保険申請件数とは

  • 何の数字か: 週に1回、米労働省が発表する、新たに失業保険を申請した人の数です。月次の雇用統計より1カ月近く早く出るため、労働市場の変調をいち早く映します。
  • 水準の目安: 20万件前後は歴史的に見てかなり低い水準で、30万件を超えてくると景気後退が意識され始めます。今回の19万6,000件は前者にあたります。
  • 本節の論点: 利上げ直後にもかかわらず労働市場が悪化していないことが、「FRBはインフレと戦う余裕がある」という見方を支えています。

S&P500の日次変化率——8月上旬以来の大きな上昇

(出典: Bloomberg)


良い知らせと、まだ残る悪い知らせ

原油と長期金利が下を向いたのは良い知らせです。悪い知らせは、WTI原油が依然として1バレル100ドルをうかがう水準にあり、長期金利も2007年以来の高さの近くにとどまっていることです。

重要なのは水準そのものより変化の方向です。この改善が続くなら、第3四半期の決算発表に向けて強い追い風になります。

私の一番の懸念はそこではありません。株式市場の強さと足元の経済指標の堅調さが、大統領にイランとの戦争を続ける自信を与えてしまうことです。今日のインフレ問題の主因はこの紛争にあり、それが長期金利

Pro Plan専用コンテンツ

Pro Plan

この記事の続きを読むには「Pro Plan」にアップグレードする必要があります。

── 主なPro Plan機能 ──

📊

全レポート無制限閲覧

📈

詳細な財務データ分析

🎯

アナリスト評価&配当履歴

🔔

お気に入り&フォロー通知

関連銘柄月間チャート