指数が一服する裏で、個別に動きが出てきた:9銘柄のテクニカル分析

■主要指数は方向感を欠く一服局面
S&P500は7,700〜7,750に向けて収束する三角形を形成中で、上抜ければ7,790〜7,943、7,539割れなら春以降初の警戒シグナルと整理しています。NASDAQ100は週足RSIが70.25と買われすぎです。
■金は上昇トレンドのなかでの仕切り直し
368〜391ドルの旧ブレイクアウト帯を支持線に変え、MACDのヒストグラムが数週間ぶりにプラス転換しました。RSIは49.52と過熱からは距離があります。
■ビットコインは200日EMAに貼り付き、方向が決まる直前
76,245ドルで200日EMA(76,136)とほぼ同水準。上抜ければ強気の進展、跳ね返されれば71,790〜72,003ドルまでの下押しを想定しています。
■個別ではブルーム・エナジーが最も整った形
3本のEMAをすべて上回る強気配列でMACDも上昇中、夏場のレンジ上限281ドルを試しています。一方コーニングは弱気クロスが出たばかりで、落ち着きを待つ局面としています。
主要指数は高値圏で足踏みしています。一方で、個別銘柄にはここ数週間で最も整った形が出てきました。順に見ていきます。
米国株式指数
S&P500(SPY、日足)
S&P500は直近レンジの上限でもみ合い、7,677で引けました。20日EMA(7,659)と50日EMA(7,560)のあいだに挟まれた格好です。
視野を広げればトレンドは依然として明確に上向きで、指数は200日EMA(7,137)を500ポイント以上も上回っています。ただしここ数週間は、高値に向かって収束する形を刻んできました。切り上がる下限と切り下がる上限が、7,700〜7,750のあたりで出会おうとしています。これはトレンドではなく、力をためている相場です。
RSIは53.94とちょうど中立、MACDのヒストグラムは8月に天井を打った後、マイナス(-14)に転じたところです。どれも単体では警戒すべきものではありません。4月安値からの0→A→B→Cという急ピッチの上昇に対する消化過程に見えます。
とはいえ、三角形の頂点は近づいています。7,700〜7,750を明確に上抜ければ、0.382の拡張である7,790近辺、さらに0.5の7,943へ道が開けます。一方で切り上がるトレンドラインとC波の安値7,539を割り込めば、春以降で初めての本格的な警戒シグナルになります。現時点では動くべき場面ではなく、見極めるべき場面だと考えています。

(出典: TrendSpider)
テクニカル指標の読み方
【補足】EMA・MACDヒストグラム・RSI
- EMA(指数平滑移動平均線): 直近の値動きに大きな比重を置いて計算する移動平均線です。20日・50日・200日が上から順にこの並びになる「強気配列」は、短期から長期まで一貫して上向きであることを示します。
- MACDヒストグラム: 短期と長期の移動平均の差を棒グラフにしたものです。プラスへの転換は勢いが戻り始めたこと、マイナスへの転換は勢いが衰えたことを示します。
- RSI: 値動きの強弱を0〜100で示す指標です。一般に70超で買われすぎ、30未満で売られすぎとされます。
NASDAQ100(QQQ、週足)
より大きな物語は週足のNASDAQ100にあります。教科書どおりの推進波の構造が続いています。
0の安値からAへ、Bまで戻し、いまCを抜けていく形
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