AIインフラ構築の次フェーズを捉えるポートフォリオ再編(Part 4):撤退の判断基準と、コヒーレント光通信への集中

■25%の下落を吸収した設計
レバレッジなし・11セグメント約80銘柄という構成が、集中とレバレッジによる60〜80%超の下落と対照的な結果をもたらした。
■技術的な重要性だけでは足りない
CRISPRセラピューティクス・Figma・サムサラからの撤退は、計算資源ネイティブな参入者やコモディティ化するソフトウェア層が堀を侵食したという共通の理由による。
■天然ガスは数年単位のミスマッチ
ガスタービンのリードタイムは3〜5年、メーカーは2029〜2031年まで受注済みで、需要は緩やかではなく集中して現れる可能性が高い。
■コヒーレントは建物の外と内の両方で必要になる
シエナを0.4%から1%へ引き上げた根拠は、スケールアクロス接続と、OCSの挿入損失への解という二つの需要にある。
※本記事は「AIインフラ構築の次フェーズを捉えるポートフォリオ再編(Part 1)」「Part 2」「Part 3」の続編となります。あわせてご覧いただくことで、ポートフォリオ全体の戦略をより深くご理解いただけます。
どのサイクルにも教訓がある
レバレッジと集中が招いたもの
直近のAIインフラの過熱と調整局面において、レオポルド・アッシェンブレナー氏が運用する Situational Awareness ファンドは、最も分かりやすい教訓となりました。
元OpenAIの研究者であった同氏が2024年に立ち上げたこのファンドは、運用資産を約2億2,500万ドルからピーク時の200億〜450億ドルへと拡大させ、2026年上期までに純リターン439%という驚異的な成績を残しています。その手法は、少数のAIインフラ銘柄に集中し、そこへ最大4倍のレバレッジを重ねるというものでした。
2026年7月の下落局面は、この組み合わせを月間67%の下落へと転じさせます。上場株ポートフォリオはシタデルへ投げ売りされ、運用資産は80億〜100億ドル規模まで縮小しました。年初来では依然として約80%のプラスを保っていますが、過信・分散不足・レバレッジという三つの要素が、いかに速く利益を消し去り、資本の永続性を脅かすかを示す出来事でした。
歴史は繰り返している
2020〜2022年のグロース株サイクルでは、キャシー・ウッド氏の ARKK がピークから80〜85%下落しました。保有銘柄は30〜50でしたが、それでも真の分散には程遠く、確信度と変動率の高い銘柄に大きく偏っていました。
より極端な例がビル・ファン氏の Archegos です。ごく少数の銘柄に集中し、そこへ巨額のスワップ・レバレッジを重ねた結果、2021年3月にポジションが逆行すると構造は数日で崩壊し、100億ドルを超える銀行損失を生んで会社そのものが消滅しました。
集中とレバレッジの組み合わせは、非対称な下方リスクを生む繰り返しの処方箋です。だからこそ、ポートフォリオの設計が重要になります。
約80銘柄・レバレッジなしという設計
Convequityのポートフォリオは、意図的に異なる作りになっています。レバレッジは一切使いません。AIバリューチェーン上にマッピングした11のセグメントにまたがる約80銘柄を保有しており、半導体、
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